がん告知後という特異的な場面でのストレス対処行動における自己効力の測定尺度を開発し、その信頼性・妥当性の検証を行うことを目的とした。研究者が行った先行研究によって明らかとなった「告知直後のがん患者のストレス対処における自己効力」を基にして、国内外の既存研究から関連する尺度や類似尺度の項目を参照し、専門家からアドバイスを受けて作成した調査項目を検討するための予備調査を行った。予備調査は、外来に通院または入院中で、病名と治療方針について医師から説明を受けたがん患者20名を対象として、自記式質問紙を用いて行った。その結果を分析し、専門家よりアドバイスを受け修正し、15の尺度項目を決定した。今後、予備調査と同条件のがん患者50名に対して調査を行い、開発した尺度の信頼性と妥当性について調査を行う予定である。
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