研究目的である、きょうだいへの影響について、きょうだい自身の認識を通して調査し、質的帰納的方法を用いてその様相を明らかにすることについて。この最終研究目的を達成する初期段階として、本年度は、所属大学医学部附属病院において、入院児のきょうだいを対象としたワークショップの定期開催を開始した。そして、きょうだいへの影響として、ワークショップに参加しての効果や感想について、直接アンケートならびに感想を伺う形式とワークショップ参加前中後の参与観察から検討することを開始した。本件のワークショップに関しては、院内において病棟ならびに診療科の協力を得て診療の一環として位置づけ実施を開始し、効果検討の調査については所属大学医学部生命倫理委員会の承認を得た。一部検討内容について、その成果を学会発表した。 研究目的である、我々がこれまでに研究してきた母親の認識を通したきょうだいの状態についての研究成果について、その一部を論文投稿した。その内容は、入院児の入院に伴いきょうだいが培う前向きな変化・成長について明らかになったである。
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