研究課題/領域番号 |
22792220
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
新家 一輝 名古屋大学, 医学部, 助教 (90547564)
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キーワード | 小児看護学 / きょうだい支援 / 家族看護学 / 入院児のきょうだい |
研究概要 |
本研究は、小児の入院と母親の付き添いによるきょうだいへの影響について、きょうだい自身の認識を通して調査しその様相を明らかにすることを最終目的としている。 今年度は、そのきょうだいの認識を調査する前段階として、所属大学附属病院で所属大学生命倫理委員会の審査を通して立ち上げた「入院する子どものきょうだいを対象としたワークショップ」の開催を2度実施し、きょうだいの様子を観察調査した。そして、その調査結果について学会発表を通して報告した。本ワークショップは年2回の頻度で本年度も継続して実施予定であり、積み重ねたデータを今後も研究報告していく予定である。 また現在、我々がこれまでに研究してきた母親の認識するきょうだいの状態についての調査研究成果を報告するために、学術論文として投稿を準備している。 昨年度に引き続き、病気や障害をもつ子どものきょうだいに対する支援に関する他研究者の研究成果の情報収集や意見交換、他で開催しているきょうだい対象としたワークショップ(大阪市内を中心に活動しているきょうだい支援団体「しぶたね」、名古屋市自閉症協会「つぼみの会」など)にファシリテーターとして参加してきょうだいの発言や訴え、様子を調査したり、両親からきょうだいの様子を伺い情報収集にあたった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
最終調査にある研究の対象者が若年者であることからリクルートに困難をきたしている。当初目的を達成するための地固め的な調査・実践に予想以上の時間とエフォートを要している。
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今後の研究の推進方策 |
最終調査にあたる研究の対象者のリクルートと調査とデータの分析が本年度の現実的な目標となり、成果発表についてはその途中経過に止まる可能性がある。対象者のリクルートに関しては、これまで地固め的な調査・実践をさせていただいている場で進めていくことができると予想している。
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