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2011 年度 実績報告書

死産時における母親と亡くなった子どもへの看護支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22792223
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

能町 しのぶ  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40570487)

キーワード死産 / ペリネイタルロス / 看護 / ケアニーズ
研究概要

本研究の目的は、死産を経験した母親に対する看護支援プログラムを作成することである。平成23年度は、①看護支援プログラムを作成する上で、死産時のケアの受け手である死産体験者が捉える、死産時の看護ケアニーズを明らかにし、体験者側の視点から看護支援プログラムに必要な要素を抽出する、②諸外国における死産時の看護ケアや支援プログラムから、プログラムの構成要素を再検討することを目的として研究を行った。
①死産時のケアの受け手である死産体験者が捉える、死産時の看護ケアニーズ
対象は死産を経験して3年以内の母親とし、周産期喪失の体験者によるセルフヘルプグループを通じて参加者を募集した。3名の体験者から研究協力の申し出があり、半構造化面接法によるインタビューを行い、得られた音声データは逐語録に変換、内容分析で分析した。その結果、母親たちは、「母親の希望を何よりも尊重する」「亡くなった子どもを大切にする」「家族の時間をもつ」「気持ちを吐き出す場と受け止めてもらう場の提供」「看護者が母親に寄り添うこと」の看護ケアニーズを持っていることが明らかになった。
②諸外国おける死産時の看護ケアや支援プログラムから、プログラムの構成要素を再検討する
Association of Women's Health, Obstetric and Neonatal Nurses Annual Conventionに参加し、諸外国におけるペリネイタルロスケアについて情報収集を行った。またイギリスSANDS( Stillbirth and Neonatal Death Society)の周産期喪失体験者へのケアガイドラインから、看護支援プログラムの構成要素を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は死産を体験した母親を対象としたインタビュー調査であるが、死産を経験した母親自体が多くない上に、研究に協力いただける方、つまり、自身の経験について研究者に話すことができる人は、悲しみの感情などを考慮すると多くはないと考える。
また、本研究は自助グループを通じて協力者の募集を行ったが、自助グループに参加していない人には本研究について知らせることはできていない。そのため、本研究協力者の募集についての周知をより行うことで、研究協力者が増え、研究目的が達成できると考える。

今後の研究の推進方策

次年度は第一に本研究協力者募集について広く周知させるために、インターネットを用いて協力者の募集を行う。
また、協力いただく自助グループを増やし、1人でも多くの体験者の声を集めることができるように工夫をする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 臨床の看護経験者が捉える死産を経験した母親の悲嘆過程促進に効果的な看護支援2011

    • 著者名/発表者名
      能町しのぶ
    • 学会等名
      第52回 日本母性衛生学会学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      20110929-20110930

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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