研究課題/領域番号 |
22792224
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木内 佳織 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70467504)
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キーワード | 尿失禁 / 骨盤底筋訓練 / 携帯電話双方向通信 / 産後 / 褥婦 / コンプライアンス / QOL |
研究概要 |
本研究の目的は、産後女性への骨盤底筋訓練を支援するツールとして携帯電話双方向通信を用いることで骨盤底筋訓練のコンプライアンスを向上させ、尿失禁を改善、予防することである。本年度は、昨年度に引き続き、産科診療所1か所を研究実施施設として予備調査における対象者のリクルートをおこなった。同時に対象者への研究説明文書、同意書、携帯電話双方向通信システム登録方法マニュアル、IDカード、FUISQ(尿失禁種類と重症度判定問診票)を盛り込んだ調査票、返信用封筒を追加作成した。予備調査の具体的内容は、研究実施施設で1週間に1度開催される集団指導後に、研究代表者が対象者のリクルートをおこない、携帯電話双方向通信システムへの登録作業を進めることと、研究実施施設で分娩した全褥婦へ研究協力者が調査票を配布し、回収することである。次年度は、さらなる症例数を増やし、予備調査の集計結果を報告することと、株式会社アールタイムとともに本調査用の骨盤底筋訓練支援研究の携帯電話双方向通信システムの改良、実施を予定している。この研究の意義と重要性は、従来おこなわれてきた産後の保健指導の方法に携帯電話双方向通信を活用することによって、指導内容のコンプライアンス向上、尿失禁の有病率の低下、尿失禁で悩む産後女性のQOLの向上が期待できることである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現時点でのデータの一次解析で、携帯電話の双方向通信を使用することは、骨盤底筋訓練のコンプライアンス向上に寄与していることが示唆されている。そのため、目的はおおむね順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現時点で予備調査のデータ収集は終了している。育児休業取得により、研究遂行が1年間中断されるが、復職後、速やかに本試験を開始できる準備を整えている。
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