研究課題/領域番号 |
22792224
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木内 佳織 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70467504)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 尿失禁 / 骨盤底筋訓練 / 携帯電話双方向通信 / 産後 / 褥婦 / コンプライアンス / QOL |
研究概要 |
本研究の目的は、産後女性への骨盤底筋訓練の支援と管理を係蹄電話双方向通信システム(メール機能)を用いておこなうことで、骨盤底筋訓練のコンプライアンスを向上させ、尿失禁を改善・予防させることが目的である。 本年度は、552名を対象に産後直後と産後8週間の尿失禁症状、骨盤底筋訓練の実施状況を質問紙調査票を用いて実態を把握した。通常の産後ケアとしておこなわれている骨盤底筋訓練のコンプライアンスが把握できる貴重なデータとなった。また、20名の対象に携帯電話双方向通信システムを用いて骨盤底筋訓練支援の介入予備調査を終了させた。携帯電話だけでなくスマートフォンに対応するシステムへ改良する必要性が浮き彫りとなった。現在、システムの改良作業を進めている。スマートフォンへシステムを移行することにより、質問紙を使用していた調査内容をWeb上で調査することが可能となり、さらに多くの症例数の獲得も期待できる。得られたデータは、第2回(第26回)日本助産学会、第53回日本母性衛生学会、16th The East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)に参加し、結果を発表した。 この研究の意義と重要性は、従来行われてきた産後の保健指導の方法に携帯電話双方向通信システムを活用することによって、指導内容ンコンプライアンスの向上、産後女性の尿失禁有病率の低下、尿失禁で悩やむ産後女性のQOLの向上が期待できることである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成22年度から24年度に、携帯電話双方向通信システム構築と介入予備調査が終了し、当初の計画通りに進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、携帯電話双方向通信システムをスマートフォンに対応できるよう改良を進めており、本試験であるランダム化臨床試験を展開予定である。本試験の倫理審査の申請準備も進んでおり、研究実施計画に従い順調に進展している。
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