本研究の目的は、小児がん経験者やその家族の充実した社会生活を支援するために、就労した小児がんの子どもを持つ親のレジリエンスとその保護要因を明らかにすることであった。 既存の知見に基づき概念検討を行い、レジリエンスモデルを示した。そして、その概念検討に基づき、就労している小児がんの経験を持つ子どもの親(母親4名、父親2名)から、インフォームド・コンセントを得、半構造的面接を用いて帰納的にデータを取集した。 今後は、半構造的面接から得た音声データのテープ起こしを行い、内容分析を行う予定である。そして、既存の知識と質的調査で得た所見を統合させ、レジリエンスとその保護要因の概念を明確化し、レジリエンスモデルを検証する予定である。
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