本研究は、3つの調査より構成された。孫の母親の就業の有無によって祖父母と孫の関わりは異なり、孫の母親が就業している祖父母では、孫育てを担っており、孫は日常生活のなかに存在し、孫を育てる役割のなかで孫との関係性を創造していた。 また、孫との接触やかかわりが多いほど、祖父母の心理的well-being得点は高く、それらの因子が高得点の場合、精神的健康得点、主観的健康感も高く評価された。孫の誕生・成長を介して、養育期世代と祖父母世代が相互の役割を尊重しながら、遂行していくことがお互いの発達を促し、家族機能をより促進させることにつながることが示唆された。
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