本研究の目的は、母体の非妊時における体格および妊娠期間における体重増加量、生活習慣と、出生した新生児の出生児体重との関連について検討することである。本研究で得られる知見によって、日本人の体格に応じた最適な体重増加量を検出することができ、個人で異なる体格を持つ妊婦が、その体格に応じてどのような体重増加が好ましいのかについて、根拠を示すことができると考えられる。 平成22年度は、関連研究のレビュー、および質問紙等の作成を予定した。また全国を7地域(北海道、東北、関東、中部、関西、中国・四国・九州地方)に分割し、参加可能であると回答した施設の中から確率比例抽出法(地点の人口に比例)に沿うように参加施設を決定する予定であった。 本年度(平成22年度)は、研究関連レビューを行ったのち、研究説明書および質問票を作成して、所属の倫理委員会の許可を得た。また本研究参加協力施設を得るために、ワムネットから産科・産婦人科を標榜する病院・診療所の全国261施設に依頼文書を送付し、参加協力の申し出のあった28施設を対象施設とした。対象施設における合計年間分娩件数は18000件を超えており、各地域における確立比率抽出法で充分に妊婦からの回収が可能と判断されたため、上記の28施設で本研究を実施することとした。 平成23年1月より、上記参加協力施設に対し、研究説明書、自記式質問表をそれぞれの施設における分娩件数に応じて送付し、配布を依頼した。 現在、各施設で調査中である。
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