精神疾患の早期段階から患者のセルフケア能力の向上を図り、再発予防や社会復帰の促進に期待できるような心理・社会的介入プログラムを開発し、その安全性と実施可能性を検討した。イギリスで使用されているものを基にしたプログラムを患者6名に実施した。初回エピソードサイコーシス(治療開始後5年以内)と診断された入院中の患者を対象とし通常治療に付加して行った。対象者の平均年齢は約24歳、プログラムは週に1~2回、30~50分のペースで行った。平均実施回数は19.5回であった。プログラム実施による病状悪化は認められず、途中での脱落者はいなかった。全ての患者が退院に至った。終了後のプログラム満足度も高かった。
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