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2012 年度 実績報告書

意思表示できない脳血管疾患患者の高齢配偶者が行う代理意思決定プロセスのモデル構築

研究課題

研究課題/領域番号 22792259
研究機関富山大学

研究代表者

青木 頼子  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (40533477)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード代理意思決定 / 高齢者 / 家族看護
研究概要

本研究は、入院期間中における高齢配偶者の代理意思決定の特徴を医療面や生活面から明らかにするものである。これにより、高齢配偶者は、無理のない範囲で後悔しない、その段階で最も適切だと思える意思決定を心理的安定のもとに行うことができる。また、看護師は、今まで家族のみで対応してきた代理意思決定過程に適切な時期に介入する方策を見出すことができると考えている。
本年度は、研究参加者5名のインタビューデータをHsieh & Shannon(2005)のDirected content analysisによって質的内容分析を行なった。研究参加者と患者の概要では、研究参加者5名(男性1名、女性4名)は、60~80歳であった。患者5名は60~75歳であり、全員が脳出血で、うち3名が手術を受けていた。脳血管疾患患者の高齢配偶者が入院中に行なう代理意思決定の構成要素は、[代理意思決定の認識]、[意思決定のためのリソース]、[意思決定への影響要因]、[代理意思決定全体の評価]の4つに分類された。特に、代理意思決定の認識では、手術、転院(退院)、医療処置、生活全体の4場面に大別され、手術場面では、【決断を下すのは自分しかいない】という積極的な認識であった。転院(退院)場面では、【折り合いをつけながら、最終的に決断するのは自分】という能動的な認識であった。しかし、医療処置場面では、医師からの説明後同意書にサインするのが当たり前という雰囲気の中で、【自らの判断で選択する余地がない】という受け身的な認識であった。また、生活全体の場面では、代理意思決定の認識は薄く、長年夫婦として暮らしてきた中で、【無我夢中で配偶者として当然のことを行う】という曖昧な認識であった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 脳血管疾患患者の高齢配偶者が行う代理意思決定の構成要素2012

    • 著者名/発表者名
      青木頼子
    • 学会等名
      第32回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都)
    • 年月日
      20121130-20121201
  • [学会発表] 意思表示できない脳血管疾患患者の高齢配偶者が行う代理意思決定2012

    • 著者名/発表者名
      青木頼子
    • 学会等名
      第19回学術集会日本家族看護学会
    • 発表場所
      学術総合センター(東京都)
    • 年月日
      20120908-20120909

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公開日: 2014-07-24  

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