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2011 年度 実績報告書

精神障害者の訪問中に訪問看護師が受ける暴力の実態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22792265
研究機関神戸大学

研究代表者

藤本 浩一  神戸大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (20467666)

キーワード精神科訪問看護 / 精神看護 / 精神障害 / 地域生活 / 暴力 / リスクマネジメント
研究概要

1)研究成果のうち、データの部分について報告書(精神科訪問看護ステーション用:計8ページ、一般訪問看護ステーション用:計11ページ)を作成し、研究対象者の所属施設(精神科訪問看護ステーション44施設、一般訪問看護ステーション219施設)にフィードバックのために送付した。
2)精神科訪問看護師が受けた暴力の経験に関するデータについて、統計解析を実施した。
(1)各暴力における「暴力を受けた群」と曝力を受けていない群」の基本的な属性の差異について、X^2検定もしくはt検定を実施したところ、「身体的暴力を受けた群」と「受けていない群」では訪問看護経験期間(P=0.013)、精神科訪問看護経験期間(P=0.001)、「言語的暴力を受けた群」と「受けていない群」では訪問看護経験期間(P=0.002)、精神科訪問看護経験期間(P=0.001)、「脅迫・威嚇行為を受けた群」と「受けていない群」では精神科訪問看護経験期間(P=0.018)に有意な差がみられたものの、他の基本的属性においては差がみられなかった。
(2)最も印象的な暴力が発生してからの時間とその暴力に関するIES-R(Imact of Event Scale Revised)の総得点の相関について分析したところ、相関は認められなかった。
(3)IES-Rの総得点に影響を与える要因を明らかにするため、受けた暴力の種別を説明変数として重回帰分析を実施したところ、重相関係数:R=0.430、決定係数:R^2乗=0.185であり、受けた暴力の種別はIES-Rの総得点に与える影響は大きくない可能性が示唆された。またIES-Rスコアの総得点と各質問項目の相関を求め、高い相関を認めた質問項目を説明変数として重回帰分析を実施したところ、「質問2.睡眠の途申で目が覚めてしまう」など幾つかの項目で有意差を認め、重相関係数:R=0.998、決定係数:R^2乗=0.996であった。これらより精神科の利用者からの暴力は、ある程度の割合で起こりうるものの、精神科訪問看護師の属性によらず、暴力が与える影響の大きさは暴力の種別によらない可能性が示唆された。また暴力を受けた精神科訪問看護師に生じる反応には特定の傾向が存在する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 一般訪問看護師が精神科の利用者から受ける暴力の実態調査2011

    • 著者名/発表者名
      出口倫子、藤本浩一
    • 学会等名
      第42回日本看護学会-精神看護-
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道)
    • 年月日
      20110930-20111001

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公開日: 2013-06-26  

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