児童思春期病棟に勤務する看護師を対象として、職業的アイデンティティへの影響因子と看護に関する意識調査を実施した。調査より、職業的アイデンティティには、多職種で連携・協働して治療を進める治療的特徴と、看護師としての明確な役割の意識が影響していると考えられた。また児童思春期精神看護が看護師である自分に合っているという感覚が影響していることが示唆された。一方、看護に関する意識調査からは、思春期青年期にある患者に関わるという人間関係に重点を置いており、それゆえ、患者との人間関係という点に看護の魅力や困難さ、看護の役割や他の精神科病棟での看護との相違点を認識していることが示唆された。
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