行動療法を導入した睡眠保健指導プログラムの開発を目的に介入研究を行った。睡眠状況の測定は、睡眠データ、睡眠日誌、個別面談時の状況より総合評価とした。介入前後では、「寝床についてから、30分以内に眠ることができない」について有意差が認められた(p<0.005)。同様に「寝付き」も介入前後で有意差が認められた(p<0.001)。総睡眠時間は、介入前後で改善していた(p<0.05)。睡眠に関する知識や具体的な方法を指導することで、睡眠環境を整えたり、アロマテラピー療法などを行い、よい睡眠がとれるような努力に繋がっていた。睡眠に関する自覚症状は個人的な主観的要因が強く影響するため、主観的データを正しく評価し客観的データとの整合性が取っていくことが必要である。
|