研究課題/領域番号 |
22792290
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
笹井 靖子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90566241)
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キーワード | 介護者 / 健康支援 / 在宅介護 / 予防 / 腰痛 |
研究概要 |
研究2年目にあたる本年度は、研究の具体的な調査実施計画と調査票の策定ならびに倫理委員会からの承認を得て、調査フィールド確保とデータ収集に取り組んだ。 昨年の文献レビュー結果を踏まえ、本研究の中心となる腰痛に関する調査に加えて、腰痛に影響を与える生活状況ならびに基本的健康状態ならびに社会活動への関心事項といった項目を加えた包括的な健康関連QOLを把握するための調査を実施した。また、介護者が健康におけるハイリスク群であるということを検証するためにコントロール群を設定し、介護に関する質問のみ除いた同じ調査票を用いて介護者と同世代の人々を対象とした調査を実施している。さらに、初回調査に加えて介護と生活状況の変化にともなう経時的変化も確認するため、介護者ならびにコントロール群の両方に追跡調査を開始している。 調査対象者数の確保については、当初のフィールド設定では調査目標数の確保が困難であったことから、急遽、調査依頼エリアを関東圏から関西圏へも拡大し、調査協力機関数を29機関と大幅に増やすことにした。その結果、データ収集期間が当初予定より延び、現在もデータ収集活動を行っているが、概ね目標数に近づいている。追跡調査についても、概ね順調に協力を得られている。 今後は、データ処理と分析ならびに追跡調査のデータ収集を同時並行で行う。介護者の健康を取り巻く健康課題について多様な背景因子を考慮しつつ、経時的な因子も含めた詳細な分析を行い、その結果をもとに今後の支援について検討を重ねていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査対象者の必要数の確保が当初の予想より困難であったため、調査フィールドの拡大ならびに必要数の確保に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
調査対象者の確保については、概ね目途が立ち、今後はデータ分析を中心とした段階に入り、積極的に学会発表ならびに論文投稿を行う予定である。
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