研究課題
本研究では様々な生活様式の変化、医療体制などの文化差異を考慮した上での各国に適した糖尿病予防プログラムを考えるための枠組みとし、その背景因子、特に近年中におきたグローバル社会おにける食習慣の変化や重要な役割を果たしている民俗医療の文化的モデルを考慮に入れてうまく対処てきる包括的なプログラム開発を進め実践していくことである。インドネシア・ジョグジャカルタの郡部、都市部において、糖尿病患者に対し質問紙調査を行ったところ、居住地域によって保健行動が違うことがわかった。また、比較対象として、バリ南東部にあるチュニンガン島民に対し、栄養学的調査を行った。島民は両親ともチュニンガン島出身であり、食生活なども似ていることが明らかとなった。23年度は更に分析を深め必要に応じて裏付けデータの収集をする。日本については、近年、海外からの労働目的で来日している人々の多分化共生も考慮に入れなければならないことから糖尿病に罹患した在日外国人に対し、受診行動や自己管理行動に焦点を当ててインタビューを行った。その結果、日本では出身国より職場健診によって早期発見されるものの、受診しようにも利用できるサービスについての情報が得られていないことがわかるなど、文化、言語に留まらず、社会保障の点も考慮に入れなければならないことがわかった。母国語版の作成およびパイロットスタデイを実施し、看護実践での実施可能かどうか検討する。対象となる集団の言語的・文化的・社会経済的状況について十分考慮に入れて開発する。既存の健康情報や健康づくり教材の直接的な使用ではなく多数の人口が信頼の置き、頻繁に使用しているコミュニケーションツールを利用して、効果的にヘルスメッセージが提供できるように留意する。
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