本研究は、精神科訪問看護の効果的な看護の方法や整備上の課題などについて考えるために、かつて精神科訪問看護を中断したことのある統合失調症の利用者の体験を明らかにすることを目的としている。 当該年度は、データ収集を行う病院ならびに併設する施設との関係福利のために、研修を月2~4回、7月まで行った。 そして11月に研究への協力依頼をした結果、該当年度は、現在デイケアに通所しており、かつて訪問看護を中断したことのある方にインタビューを行うこととなった。そして、対象となる方を選定していただき、5名がリストアップされた。 12月下旬より、対象となる方との関係づくりのために、デイケアでフィールドワークを実施した。そこで、関係づくりと病状が安定している時期を見極めながら、フィールドワークを行ったが、その間に1名が入院、もう一名がデイケアを終了された。そして2月より3名のうち、同意をとることのできた2名にインタビューを行った。1人目は2回、2人目は1回のインタビューが当該年度に終了しており、現在2人目の2回目の日程調整を行っている。 また、3月にはこれらのインタビューを逐語禄とし、質的研究に経験豊富な同大学内の研究者からスーパーバイズを受け、インタビューガイドの修正をした。 これらの分析は23年度に随時分析を予定である。
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