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2010 年度 実績報告書

持続的情報連携サービス分析手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22800029
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 修一郎  名古屋大学, 情報連携統括本部情報戦略室, 教授 (20523294)

キーワード情報連携サービス / アーキテクチャ分析 / コミュニティ分析 / 情報環境 / 情報システム運用 / 情報連携アーキテクチャ / アクターネットワーク理論 / 活動理論
研究概要

持続的情報連携サービス分析方法論の研究では,異なる組織や社会で創造・蓄積される多様な情報を利用者が柔軟に連携して活用するための持続的な情報連携サービスを分析する方法論を確立するために,初年度に以下の成果を達成した.
まず,持続的情報連携サービス分析方法論の構想を提案するとともに,要素研究として,3階層情報連携アーキテクチャならびに情報連携コミュニティ分析技法,情報連携アーキテクチャ分析技法を具体化した.また,情報連携コミュニティ分析技法,情報連携アーキテクチャ分析技法に基づいて名古屋大学の情報環境を分析し有効性を確認した.
情報連携コミュニティ分析技法については,要求工学におけるアクター関係分析手法ならびに,アクターネットワーク理論と活動理論の共通性を解明することにより,コミュニケーション構造を明らかにするとともに,情報連携活動を分析するために活動分析票を考案して有効性を確認した.とくに,活動分析票の定義では,情報システムに関する活動を人間活動という,より基本的な概念に基づいて分析設計する手法を提案した.すなわち,(1)活動主体,(2)事前状態,(3)活動対象(となるシステム),(4)事後状態,(5)契機(イベント),(6)応答(レスポンス),(7)活動手順,(8)入力,(9)出力,(10)活動規則,(11)関係者,(12)関係者の役割に基づいて,人間活動を記述する.この人間活動モデルを用いた連携活動の記述では,連携主体と連携対象を連携手順と対応付けて管理できる.また連携手順の内容を,連携契機,応答,入出力,連携規則,連携関係者とその役割分担まで含めて記述できるようにしたことで,従来は曖昧になりがちだった連携規則やその役割分担を明確化できる.さらに,本手法を名古屋大学における実際に運用中の情報サービスに対して適用評価することにより,運用知識を効果的に抽出できることを確認した.

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] 運用要求定義2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 雑誌名

      ビジネスコミュニケーション

      巻: 48 ページ: 116-121

  • [雑誌論文] 非機能要求とアーキテクチャ2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 雑誌名

      ビジネスコミュニケーション

      巻: 48 ページ: 64-68

  • [雑誌論文] 活動分析に基づく運用知識抽出方法2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 雑誌名

      Web Computer Report

      巻: 1 ページ: 23-31

  • [雑誌論文] IT運用知の社会的獲得手法の構築2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 雑誌名

      日本経営情報学会誌(採録確定)

      巻: 印刷中(未定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 活動分析設計法に基づくシステム運用知識の抽出と設計2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      情報処理学会 ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      化学会館
    • 年月日
      2011-03-15
  • [学会発表] 情報連携アーキテクチャ分析技法2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会 知能ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      別府市
    • 年月日
      2011-03-11
  • [学会発表] 情報連携コミュニティ分析技法2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      人工知能学会 知識流通ネットワーク研究会
    • 発表場所
      学芸大学
    • 年月日
      2011-03-09
  • [学会発表] 国民生活を支える電子政府~クラウド電子政府の可能性と課題~2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      ニューメディア開発協会
    • 発表場所
      日本青年館
    • 年月日
      2011-02-04
  • [学会発表] 3階層情報連携アーキテクチャの提案2011

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会 知能ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      機械振興会館
    • 年月日
      2011-01-24
  • [学会発表] 持続的情報連携サービス分析方法論の研究課題2010

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会 知能ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      静岡大学
    • 年月日
      2010-11-24
  • [学会発表] システム運用知識抽出法の提案2010

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      人工知能学会 知識流通ネットワーク研究会
    • 発表場所
      NTT西日本名古屋支店
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] 大学における研究活動の可視化手法の提案2010

    • 著者名/発表者名
      山本修一郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会 知能ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      機械振興会館
    • 年月日
      2010-09-11

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公開日: 2012-07-19  

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