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2011 年度 実績報告書

遺伝子組換え動物を用いた精子頭部形成の分子メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 22800041
研究機関大阪大学

研究代表者

藤原 祥高  大阪大学, 微生物病研究所, 特任研究員 (70578848)

キーワードSPACA1タンパク質 / 精子形成 / ノックアウトマウス / 巨大円形精子症
研究概要

本年度は、申請者が作製した巨大円形精子症の表現型を示し雄性不妊となるSpaca1遺伝子欠損(KO)マウスと同じ表現型を示すKOマウスを用いて、それぞれの因子(GOPC,ZPBP1など)の精子形成における関連及び役割を検証した。
野生型マウス精巣ではGOPCは生後すぐに、ZPBP1は3週齢より発現することから4週齢から発現するSPACA1より早い時期に発現を開始することが分かった。本年度に入手したGOPCとZPBP1のKOマウスを用いて、KO精巣におけるSPACAIタンパク質の存在を調べた。その結果、精巣内での発現時期に連関してGOPC及びZPBP1のKO精巣からSPACA1タンパク質が消失していることが明らかとなった。これらの結果から、これまでに報告のある因子の中で、SPACA1が精子頭部形成過程における最下流の因子であることが分かった。
現在、のSpaca1遺伝子KOマウスに関する研究成果を海外の学術雑誌へ投稿中である。KOマウスの解析よりSPACA1が精子頭部形成において必須の因子であることが明らかとなり、他の因子との関係からSPACA1が正常に働かなければ、正常な形態の精子を産生することができないことが分かった。今後は、ヒト不妊患者におけるSPACA1タンパク質や遺伝子発現または塩基配列を調べることで不妊症の病態解明の一端を担えると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 精巣内生殖細胞特異的な発現を示すTtex101ノックアウトマウスの作製と機能解析2011

    • 著者名/発表者名
      藤原祥高
    • 学会等名
      第34回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      2011-12-13
  • [学会発表] 精子形成におけるIZUMO1およびSPACA1タンパク質の局在変化と機能解析2011

    • 著者名/発表者名
      藤原祥高
    • 学会等名
      第58回日本実験動物学会総会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京)
    • 年月日
      2011-05-25

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公開日: 2013-06-26  

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