研究概要 |
本研究はソフトウェアのリポジトリマイニングに対して,サービス指向アーキテクチャの考えを導入し,より効率的で使いやすく,再利用性の高いマイニング技術の提供を目指すものである.平成22年度は本研究課題の3つのステップの内,2つを中心に研究を進めた.具体的には,ステップ1:各種リポジトリに直結し最も基本的かつ汎用的なリポジトリ操作を提供する単体サービスの設計・開発,及びステップ2:複数の単体サービスの連携により,より価値の高い分析結果を提供する複合サービス作成のためのマイニングサービスプラットフォームの開発である.特にステップ1においては,CVSやSVNなどのソースコードリポジトリを操作する単体サービスをいくつか開発し,ソースコードの特徴を定量的に捉えたソフトウェアメトリクスの収集が可能となっている.従来の方法では基本的なメトリクスを収集する場合にも多くの専門的な技術が必要とされていたが,申請者の開発した単体サービスを用いることで,URIアクセスによる容易なメトリクス収集が可能となっている.さらにこれら単体サービスはOSやプログラムに依存しないXMLベースによるアクセスが可能であるため,様々なプログラムからアクセスし,より価値の高いサービスの開発も容易であるというメリットを持つ.これらの研究成果をまとめ,1月20日に開催されたウィンターワークショップ2010・イン・修善寺にて研究発表を行った.
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