| 研究概要 |
本研究テーマは,大きく3つの実装フェーズから達成される.平成22年度にはフェーズ1.単体サービスの設計・開発,及び,フェーズ2.プラットフォームの設計・開発を中心に研究を進めた.平成23年度にはフェーズ2を引き続き実施し,フェーズ3.フロントエンドの設計・開発を進めた.前年度のフェーズ2ではフェーズ1により作成された自己完結する最も単純なサービスである,単体サービスを利用したプラットフォームを作成した.これは単体サービス同士を組み合わせ,複合サービスを容易に作成できる基盤となっている.
平成23年度はこのプラットフォームの性能改善と機能拡張を中心に実施した.特に,基盤の実行速度の低さ,及び長期利用時の性能低下が大きな問題点となっていたため,これらの問題点の解決が必須であった.具体的な対策として,マイニングアルゴリズムの最適化と,プラットフォーム利用結果をマイニング処理間で再利用可能となるよう,キャッシングとDBへの登録といった対処を施した.機能拡張という点においては,サービス呼び出しにより得られた結果の可視化を実現した.具体的にはGoogle Chart APIと呼ばれる既存のグラフ作成Webサービスを組み合わせ,単純な操作でのマイニング結果の可視化機能を追加した.
さらにフェーズ3においては,プロジェクトの管理者のみが利用するに留まらず,各々の開発者が気軽に自身の行いを振り返ることが出来るように,GUI操作による簡便な操作での連携サービスを開発できる,プラットフォームフロントエンドの開発に着手した.このフロントエンドは,ユーザがシステム操作を行う際に直接利用する部分となる.ユーザのフロントエンドに対する要件定義を行い,フロントエンドのプロトタイプ試作を実施した.
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