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2010 年度 実績報告書

神経成長因子のがん増殖抑制作用とその機序解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22800045
研究機関岡山大学

研究代表者

高取 真吾  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20368707)

キーワード神経成長・栄養因子 / Nerve growth factor / がん新生血管 / 血管周囲神経 / 抗腫瘍効果
研究概要

平成22年度計画(神経成長・栄養因子による抗腫瘍効果のメカニズム解明と有効性を示すがん細胞種の特定)に基づいた一次スクリーニングとして、細胞増殖能を指標としたin vitro評価系においてnerve growth factor (NGF)もしくはbrain-derived nerve factor (BDNF)によるヒト前立腺癌細胞(DU145)およびヒト線維肉腫細胞(HT1080)に対する直接的な影響について検討した。その結果、DU145細胞増殖に対してNGFおよびBDNFはいずれも濃度依存的かつ有意に抑制したが、HT1080細胞増殖に対してそれらの影響は認められなかった。二次スクリーニングでは、ヌードマウスにがん細胞を移植・増殖後、浸透圧ポンプを用いてNGFを持続皮下投与し、DU145およびHT1080細胞増殖に対する影響をin vivo評価系において検討した。その結果、NGFはいずれの細胞増殖も有意に抑制し、生存率の著明な増加も認められた。さらに、NGF投与中止後もその効果が持続する事が明らかとなった。以上の検討結果より、NGFおよびBDNFはいずれもDU145細胞増殖に対して直接的な抑制作用を示すこと、また、その効果が認められないHT1080細胞増殖に対してもNGFが著明な抑制効果を示す事が明らかとなった。引き続き、その他ヒト由来がん細胞増殖に対するNGFおよびBDNFの影響について継続検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 前立腺腫瘍増殖に対する神経成長因子の抑制効果2011

    • 著者名/発表者名
      普久原聡子
    • 学会等名
      第84回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2011-03-23
  • [学会発表] Nerve growth factorの抗腫瘍効果とメカニズムの解明2011

    • 著者名/発表者名
      高取真吾
    • 学会等名
      第84回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2011-03-22

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公開日: 2012-07-19  

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