研究概要 |
レペティショントレーニングに特化して泳レーン長が水泳トレーニングに及ぼす影響を検討した. 本研究の意義は大きく二点の側面があった。学術的側面と独創的側面である。 ・学術的側面 本研究の学術的側面は二点あった。一つは,トレーニング環境(泳レーン長)が運動強度に及ぼす影響を明らかにし,選手のトレーニング強度の管理を可能にした点である.もう一つは,細分化された研究分野の統合という点である. ・独創的側面 本研究は,泳レーン長が運動強度に及ぼす影響について持久性運動と制限呼吸運動においては,同一泳速における運動強度の差異という独自の視点から切り込んだ.逆に,レペティショントレーニングにおいては全力泳を行うトレーニングであることから,運動強度を一定にした場合の泳速の差異から考察した.実践場面と実験室でのデータを対応させて,実践場面の問題を解決するところが本研究の独創的側面である. ・得られた結果 泳レーン長が短くなる程,同一泳速における運動強度が低くなった.様々なトレーニングにおいて上記のことが明らかになったため,水泳トレーニング時の運動強度をより正確に管理することができ,水泳のトレーニング現場へ有用な実践的提言をすることができた.
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