研究概要 |
平成24年は,レペティショントレーニングをバタフライに特化して泳レーン長の影響を検討した.その理由は,レペティショントレーニングは水泳のトレーニング現場で多用されており,レースに即したトレーニングとして現場で非常に重要視されているからである.被検者には全力で泳ぐよう指示し,異なる泳レーン長の影響を生理的指標を用いて検討した. 水泳選手24名(男子12名,女子12名)を被検者とし、屋外50mプールに設置した3種類の長さの泳レーン(50m,25m,15m)において,100m×4本のレペティショントレーニングのセットをそれぞれ行った結果、泳レーン長が短くなるにつれて、生理的指標は全て低下するという結果が得られた。 また、インターバルトレーニングをバタフライに特化して泳レーン長の影響を検討した.インターバルトレーニングは水泳のトレーニング現場で最も多用化されており,セットに分けてトレーニングすることでより目的に合ったトレーニングを可能にするからである。3段階のRPEで強度設定を行い,泳レーン長の影響を生理的・バイオメカニクス的指標を用いて検討した. 水泳選手24名(男子12名,女子12名)を被検者とし、屋外50mプールに設置した3種類の長さの泳レーン(50m,25m,15m)のそれぞれにおいて,50m×6本(1')のインターバルトレーニングを3セット行う。各セットの運動強度はBorgのRPE尺度のRPE9(楽である),RPE13(ややきつい),RPE17(かなりきつい)とした。プールにおけるHR,Lab,タイム,SR,SL,及び牽引負荷水槽におけるVo2-HR関係式も測定した。その結果、バタフライにおいても泳レーン長が短くなるにつれて、有意に生理的指標が低下するという結果が得られた。
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