ビタミンD栄養状態と死亡または感染症との関係を検討するため、施設入居高齢者208名を対象に2年間のコホート調査を行った。その結果、ビタミンD栄養状態の死亡または感染症への有意な寄与は認められなかったが、感染症に対するKaplan-Meire生存分析にて、血中25OHD低値(10ng/mL未満)群で発症しやすい傾向があった(p=0.20)。また、多変量COX比例ハザードモデルにて、死亡に対して、BMIが有意に寄与し、BMI 20.3 kg/m2以下ではそれ以上の群に比して、死亡のリスクが高まることが考えられた。
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