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2010 年度 実績報告書

軽度認知障害を有する高齢者の歩行と脳血流に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22800093
研究機関独立行政法人国立長寿医療研究センター

研究代表者

土井 剛彦  独立行政法人国立長寿医療研究センター, 研究所長室, 特任研究員 (60589026)

キーワード高齢者 / 歩行 / 脳機能
研究概要

本研究の研究目的は軽度認知障害の者に対し、運動が認知機能向上に効果を有しているかを明らかにするため、歩行とその課題設定に焦点をおき、近赤外分光法(near-infrared spectroscopy : NIRS)と小型モーションセンサーを用いて、運動学解析と脳活動評価の両面から検討することである。平成22年度の計画における主な課題は、予備的実験を実施し、NIRSを用いた計測方法の確立を行う事と研究課題における健常高齢者を対象にした実験・計測を行うという二点である。予備実験のデータから、測定方法ならびに解析方法について、研究協力者と協議を重ねた結果、確定するにいたった。また、NIRSから得られる脳活動のデータと歩行指標に関する検討を行う前段階として、認知要求が高い歩行課題における歩行と脳画像指標との検討を行い、脳機能と歩行との関連性を詳細に検討した。我々の先行研究により確立された方法を用いて、体幹運動を含めた歩行指標を算出し、歩行のどの側面が脳機能との関連があるかを検討した結果、歩行時における体幹の安定性が他の指標に比べ、脳機能との関連性が強いことが明らかになった。これらの結果により、歩行における体幹運動を含めた歩行指標とNIRSデータを検討することの重要性が高まった。これらの成果については、学会発表・論文作成を行った。健常高齢者での歩行ならびにNIRSデータ計測においては、実際の計測での実験方法の問題点も明らかになったが、研究協力者と検討を行った結果、それらを解決し、データ計測が円滑に進んだ。以上の成果により、平成22年度の研究は大きな変更を要せず研究計画に沿って推進され、平成23年度の研究実施につながるものと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] The association between toe grip strength and fear of falling among frail older people2010

    • 著者名/発表者名
      Takehiko Doi
    • 学会等名
      11th International Congress of the Asian Confederation of Physical Therapy
    • 発表場所
      Denpasar
    • 年月日
      2010-10-11
  • [学会発表] Multiple-Step-Testは転倒リスク評価は有用か?2010

    • 著者名/発表者名
      堤本広大, 土井剛彦, など
    • 学会等名
      転倒予防医学研究会「第7回研究集会」
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-10-03

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公開日: 2012-07-19  

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