研究概要 |
本年度では,22年度の研究結果を踏まえ,以下の研究課題と活動に取り込んだ。 1.サプライヤーリスクマネジメントモデルの考察 (1)リスクマネジメントの視点から,サプライヤーの経営評価問題のモデリング化を行い, (2)品質・コスト・納期・環境・安全における効率的な評価基準算出方法の検討を行った。 (3)(2)に基づいて,P管理図型のサプライヤーリスクモデルを提案し,さらに, 実際のケースの数値実験により,提案モデルの有効性を実証した。 2.グーリンサプライチェーンにおけるリュース部品業者の最適な物流構築問題の考察 (1)環墳負荷軽減の核心であるリサイクル問題を注目し,グーリンサプライチェーンの現実問題の1つであるリュース部品業者の最適な物流構築モデルを提案し, (2)(1)のもとに,LP (Linear Programming)手法を使って,リュース部品業者全体の利益を最大にする物流構造の最適解空間とその条件を導くことができ, (3)さらに,(2)を用い,自動車業界のリバースチェーンにおける需要変動に対する最適物流構造の変更方策を考察した。 3.上記の研究成果を国内学会論文発表1件と国際論文発表2件を通じて,研究成果を広く提供し,さらに,現在まで,学術論文・雑誌に3件が掲載され,2件が投稿である。
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