さまざまな疾病に関与するアミロイド線維の分子機構の解明は、疾患の治療や予防方法を開発する上で重要なことである。本研究は、アミロイド線維の分子機構を明らかにするために、全反射蛍光顕微鏡を用いてアミロイド線維形成反応を可視化した。この方法により、アミロイド線維とそれ以外の凝集物との区別することに成功した。次に、アミロイド線維の伸長に着目した。すでに形成したアミロイド線維に異なる蛍光色素で標識したペプチドを添加して、伸長する様子を観察した。その結果、アミロイド線維は線維末端だけでなく線維側面からも伸長することが明らかになった。
|