• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

歴史認識と体制構想――近代日中の「聯邦論」を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 22820018
研究機関東京大学

研究代表者

朱 琳  東京大学, 総合文化研究科, 学術研究員 (40590203)

キーワード歴史認識 / 体制構想 / 「聯邦論」
研究概要

本研究は近代日中の「聯邦論」に焦点を絞り、内藤湖南、吉野作造、梁啓超、章炳麟など同時代の日中知識人の歴史認識と体制構想との関連について分析を行ない、大正時代における目中の思想的連環の一側面を明らかにさせることを目的とする。
今年度は地元の記念館や資料館を見て回り、関連する資料の収集に取り組み、取り上げられる対象の残した文献類を主な素材として思想史的テキスト分析を中心に考察を行なった。と同時に、彼らの歴史認識の背景となる思想家の議論、その他の同時代の人士の議論にも目を配って包括的に研究している。研究成果を体現した雑誌論文などは下記の通りである。
先行研究の業績を踏まえつつ、日本あるいは中国のどちらか一方の資料に頼るだけではなく、大正日本と中華民国との思想・人的交流、とりわけ「聯邦論」をめぐる日中の思想的連環に注目し、双方の史料を活用ながら分析を行なった点において、本研究の特色がある。
これまで体系的に検討されていたとは言いがたい「聯邦論」について考察する本研究は、東洋史の分野で、とりわけ知識人の思想と活動の理解について、新たな知見を提示できるのみならず、今日においても議論の焦点となり続けている中国の国家体制や政治改革の問題と意味を考慮する際に新しい重要な示唆を与えうると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 二つの中国認識-吉野作造と内藤湖南2011

    • 著者名/発表者名
      朱琳
    • 雑誌名

      吉野作造研究

      巻: 第7号 ページ: 15-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 梁啓超の「文明」認識およびその変遷2011

    • 著者名/発表者名
      朱琳
    • 雑誌名

      東アジア文化交渉研究

      巻: 第4号 ページ: 193-212

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中国史像と政治構想-内藤湖南の場合(一)(二)*連載中2010

    • 著者名/発表者名
      朱琳
    • 雑誌名

      国家学会雑誌

      巻: 第123巻9・10号、11・12号 ページ: 727-782;885-939

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi