研究課題
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皇帝や都市の名望家たちの財政的貢献が、各都市の碑文において、どのような「徳」を示す言葉によって表現されているのかを調査した。その結果、イタリア全土ではmunificentiaという語が好まれたが、北部のみに注目すると特にliberalitasという語が用いられたことが明らかになった。北イタリアは共和政末期の政治家ユリウス・カエサルの政治的地盤であり、カエサルから様々な支援を受けたと考えられる。その記憶があるため、カエサルと結びつけられる語liberalitasが帝政期にも好まれたと結論づけた。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
地中海学研究
巻: 34号 ページ: 3-25