研究課題
研究活動スタート支援
近世成立の南朝関係の史書について、伝本調査を踏まえ、その特徴や影響関係、またこれをめぐる人的交流について検討した。具体的には、『北畠准后伝』と神戸能房編『伊勢記』との関係について検討し、『北畠准后伝』も能房の作であり、その内容は作者能房のアイデンティティ意識を強く反映していることを明らかにした。また、『南朝編年記略』・『南朝皇胤紹運録』の著者・津久井尚重をめぐる人物関係について検討し、尚重の学問の基盤には京都の有職学があったことを明らかにした。
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語文
巻: 97輯 ページ: 13-27
詞林
巻: 50号 ページ: 60-72