バイオエコノミーの社会的インパクトに関する人類学的研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22820039
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 文化人類学・民俗学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 山崎 吾郎 大阪大学, 人間科学研究科, 特任研究員 (20583991)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 文化人類学 / 臓器移植 / バイオエコノミー / バイオテクノロジー

研究概要

現代医療の実践の一つの社会的な帰結として、新たにバイオエコノミーと呼ぶべき領域が生み出されている。この経済は、身体の交換に際してさまざまな情動の作用が現れることを一つの特徴としている。こうした傾向は臓器移植医療にのみ当てはまるものではなく、生殖医療などさまざまな場面で共通して現れ、それぞれに特徴的な差異を作り出す。それゆえ、バイオエコノミーにおける情動の問題は、さらなる研究を必要とする重要なテーマであると思われる。

研究成果

• [雑誌論文] 身体のハイブリッド
  • 著者名/発表者名: 山崎吾郎
  • 雑誌名: 文化人類学 巻: 76(3) ページ: 257-266
  • 査読あり
• [雑誌論文] 臓器提供に現われる身体と人格:生経済における贈与論のために
  • 著者名/発表者名: 山崎吾郎
  • 雑誌名: 文化人類学 巻: 76(3) ページ: 308-329
  • 査読あり
• [学会発表] From cure to Governance : a biopolitical scene aftere the brain death controversy in Japan" (2010)
  • 著者名/発表者名: YAMAZAKI, Goro
  • 学会等名: The 35th Annual Meeting of the Society for Social Studies of Science(4S)
  • 発表場所: University of Tokyo, JAPAN
  • 年月日: 2010-08-26
• [学会発表] 人格を持たない<身体>の行方:臓器の経済的調整をめぐって (2010)
  • 著者名/発表者名: 山崎吾郎
  • 学会等名: 第44回日本文化人類学会研究大会
  • 発表場所: 立教大学
  • 年月日: 2010-06-13
• [学会発表] 身体のハイブリッド (2010)
  • 著者名/発表者名: 山崎吾郎
  • 学会等名: 第44回日本文化人類学会研究大会
  • 発表場所: 立教大学
  • 年月日: 2010-06-13
• [図書] 生権力論の現在:フーコーから現代を読む (2011)
  • 著者名/発表者名: 檜垣立哉
  • 出版者: 勁草書房
• [図書] 現実批判の人類学:新世代のエスノグラフィへ (2011)
  • 著者名/発表者名: 春日直樹
  • 出版者: 世界思想社
• [備考]
  • URL: http://www.nexyzbb.ne.jp/~yamago/profile.htm