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2010 年度 実績報告書

19世紀後半ロシア帝国のムスリム家族と社会にかんする社会史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22820041
研究機関神戸大学

研究代表者

磯貝 真澄  神戸大学, 人文学研究科, 学術推進研究員 (90582502)

キーワード中央ユーラシア史 / ロシア帝国 / ムスリム / 社会史 / 家族史
研究概要

本年度の研究目的は、本科学研究費研究計画における具体的研究課題の第1である、19世紀後半から1905年までの時期に、ロシア帝国の行政と司法のもとで、ヴォルガ・ウラル地域のムスリムの家族生活がどのような制度的環境にあったのか、という問題を解明することであった。本年度の研究実施計画は、1.ロシア帝国法令通達史料類を中心とする研究資史料の所在調査と収集、2.収集した資史料の読解と検討により構成されるものであった。しかし報告者は作業の過程で、19世紀後半から1905年のロシア帝国統治下におけるムスリムの家族生活全般がどのような制度的環境にあったのかという問題を単年度で解明することは容易でないという見解を持つにいたった。そこで報告者は、ムスリムの家族生活のなかでも、特に遺産分割の問題に焦点合わせ、制度と実態の両面を解明すべく、研究資史料の収集と検討を開始した。この問題は、先行研究の状況から、また史料の残存状況に照らしても、特に研究する意義の大きなものである。国外における資史料の収集については、ロシア連邦バシコルトスタン共和国ウファ市の国立中央歴史文書館にて、当該時期地域のムスリム遺産分割関係文書を収集した。また同市のロシア科学アカデミー・ウファ学術センター歴史・言語・文学研究所の図書館と文書館でも資史料の収集を行なった。そしてすでに読解と検討の作業も開始し、手はじめの研究成果として口頭での研究発表を行なった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 《‘Ильм-и ахлак》 Ризаэддина б.Фахреддина (1858-1936) и история понятий 《ахлак》 и 《адаб》2011

    • 著者名/発表者名
      ИСОГАЙ Масуми
    • 雑誌名

      Волго-Уральский регион в имперском пространстве XVIII-XX вв.

      ページ: 93-120

    • 査読あり
  • [学会発表] ロシア連邦ウファ市国立中央歴史文書館ムスリム遺産分割関係文書の紹介2011

    • 著者名/発表者名
      磯貝真澄
    • 学会等名
      第9回中央アジア古文書研究セミナー
    • 発表場所
      (京都府)京都外国語大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-03-26
  • [学会発表] 19世紀後半ロシア帝国ヴォルガ・ウラル地域のマドラサ教育2011

    • 著者名/発表者名
      磯貝真澄
    • 学会等名
      IAS早稲田拠点グループ1a研究会
    • 発表場所
      (東京都)早稲田大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-01-29

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公開日: 2012-07-19  

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