研究概要 |
(1)現在の教育活動の試み World Schools Debating Championships日本代表チームが行っている弱者・少数者への配慮を身に着けるためのトレーニングについてまとめ、『iDebate』(2010年発行)及び『International Society for the Study of Argumentation Proceedings 2010』(印刷中)にて報告した。 (2)国際イベントにおける取組の実態調査 World Universities Debating Championshipsをはじめとした国際ディベート大会での差別的発言への取り組みの経緯を調査しまとめ、ディベート以外の様々な国際集会における取り組みと比較した。また、国際集会のCode of Conductを収集し、その文言の共通点と特徴を把握することで問題表現の定義を模索した。これらの成果をThe 3^<rd> International Conference on Argumentation,Rhetoric,Debate and the Pedagogy of Empowerment(2010年10月、スロベニア)にて発表した。 (3)ビデオ観測 高校生・大学生の国際集会における議論をThe 31st World Universities Debating Championships(WUDC)(2010年12月、開催地:ボツワナ)にてビデオ撮影した。スピーチ映像を観察・トランスクリプト化し、弱者・少数者に対する発話を収集した。 (4)リストアップ 収集した発話の中から、背景が多様な聴衆の前で発信された弱者・少数者に対する特徴的なディスコースのリストアップを開始した。3名のディスコース研究の専門家に応募者が作成したリストの確認を依頼した。このリストを基にした考察を『慶應義塾 外国語教育研究』第7号(2011年3月発行)にて発表した。
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