太閤記物戯曲群が人形浄瑠璃史において果たした役割と他の近世文芸への影響

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22820070
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 芸術学・芸術史・芸術一般
• 研究機関: 早稲田大学
• 研究代表者: 原田 真澄 早稲田大学, 演劇博物館, 助手 (40580444)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 人形浄瑠璃 / 文楽 / 太閤記物 / 近世文学 / 古典芸能 / 演劇 / 人形劇 / 義太夫節

研究概要

義太夫節人形浄瑠璃文楽という演劇において太閤記物の戯曲群は、人形浄瑠璃の古典化に大いに寄与した重要なジャンルであり、現在でも多くの現行曲がある。しかし、本研究代表者原田真澄による一連の研究以前では、十分な研究がなされているとは言い難かった。本研究によって、基本的な太閤記物関連の研究資料の整理といくつかの重要作品の作品研究が行われた。これにより人形浄瑠璃における太閤記物研究の基礎が築かれた。

研究成果

• [雑誌論文] 「傾城枕軍談」試論-七草四郎と嶋勘左衛門の人物造形をめぐって- (2012)
  • 著者名/発表者名: 原田真澄
  • 雑誌名: 早稲田大学演劇博物館GCOE紀要『演劇映像学』 ページ: 23-44
  • 査読あり
• [雑誌論文] 鴻池幸武宛て豊竹古靱太夫書簡二十三通-鴻池幸武武智鉄二関係資料から- (2012)
  • 著者名/発表者名: 小島智章・児玉竜一・原田真澄
  • 雑誌名: 早稲田大学演劇博物館紀要『演劇研究』 巻: 第35巻 ページ: 1-36
  • 査読あり
• [雑誌論文] アルベール・カーン博物館所蔵日本演劇関係オートクロームおよびフィルムについて (2012)
  • 著者名/発表者名: 児玉竜一・中尾薫・原田真澄
  • 雑誌名: 早稲田大学演劇博物館GCOE紀要『演劇映像学』 ページ: 159-177
• [雑誌論文] 太閤記物人形浄瑠璃における小野お通-賎ヶ岳物と「三日太平記」を中心に- (2011)
  • 著者名/発表者名: 原田真澄
  • 雑誌名: 早稲田大学演劇博物館GCOE紀要『演劇映像学』 ページ: 35-54
  • 査読あり
• [学会発表] アルベール・カーン博物館所蔵の映像をめぐって-能フィルムと佛光寺 (2012)
  • 著者名/発表者名: 原田真澄
  • 学会等名: 楽劇学会第74回例会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2012-04-13
• [学会発表] 太閤記物人形浄瑠璃作品に表われた謀叛-「絵本太功記」を中心に (2011)
  • 著者名/発表者名: 原田真澄
  • 学会等名: 2011年度日本演劇学会・秋の研究集会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2011-12-04
• [学会発表] 人形浄瑠璃文楽の太閤記物流行と「木下蔭狭間合戦」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 原田真澄
  • 学会等名: 日仏国際演劇研究集会「Colloque international Pourquoi le theatre?(なぜ演劇か-演劇の起源と現在)
  • 発表場所: フランス・ストラスブール大学
  • 年月日: 2011-02-24
• [図書] 義太夫節浄瑠璃未翻刻作品集成(第二期) 22巻鎌倉比事青砥銭 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鳥越文蔵監修、義太夫節正本研究会編、山之内英明・原田真澄翻刻担当
  • 総ページ数: 134
  • 出版者: 玉川大学出版
• [備考] (新聞掲載等の報道関連情報)アルベール・カーン博物館における最古の能映像確認について新聞:「99年前の能楽映像現存最古、フランスの博物館で確認」(読売新聞、2011年8月5日、朝刊、33頁02段)など
• [備考] 早稲田大学プレスリリース
  • URL: http://www.waseda.jp/jp/news11/110805_no.html
• [備考] (ホームページ)川口節子執筆・監修、原田真澄執筆、作品解説「文化デジタルライブラリー舞台芸術教材・文楽編作品解説「絵本太功記」」、2012年3月公開、日本芸術文化振興会
  • URL: http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc18/ehon/index.html