研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、1920~30年代のエロ・グロ・ナンセンスの流行の再検討を行い、(1)そこでみられる反管理の象徴としての「変態」イメージが、谷崎潤一郎などの大正期文学のなかで育まれてきたものだったこと。(2)この流行の仕掛人・梅原北明が、プロレタリア文学から<転向>した背景には、資本主義システムを流用することで権力への抵抗をめざす、発想の転換があったこと。がわかった。この刹那的流行が、まだまだ検討すべき文化・思想的な広がりを有していることが明らかとなったといえる。
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愛知淑徳大学国語国文
巻: 34号 ページ: 37-56
http://aska-r.aasa.ac.jp/dspace/bitstream/10638/1135/1/0005-034-201103-037-056.pdf