研究概要 |
本研究において,以下のことが明らかとなった。(1)子どもの既有概念の多くは,理科授業において提供されたイメージやモデルの不正確さや,偶発的に選択されて表示された情報,あるいは,その情報の提供順が,ある種のイメージを潜在的に植え付けてしまったことによって生じていた。(2)これらを踏まえ,授業の際に与える情報を精選していくことで,子どもの自律的動機づけが促進され,既有概念を科学概念へと変容させていくことができた。(3)このことから,学習内容の構造の最適化を図ることが理科学習プログラム開発の最重要課題であることが明らかとなった。
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