通常学級に在籍するディスレクシアを持つ児童を検出するため、音韻操作課題、単語音読課題、文章音読課題からなるディスレクシア・スクリーニング検査を作成し、小2小3総計178名に実施した。各課題から検出された41名に対して、日頃の学業成績や学習活動をもとに、担任によるLDI-Rを用いた評価を行った。その結果、小2小3合わせて25名(14%)がディスレクシアの可能性があると判断された。ディスレクシアと診断された児童にディコーディングと語彙に焦点を当てた指導を15カ月にわたり行った。単語、単文、文章レベルの音読の流暢性と正確さにおいて改善が認められた。
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