近年、研究開発コンテストへの関心が高まっている。近年の著名な成功事例(例:米国DARPAのGrand ChallengeやAnsari XPrize)を背景に、アカデミック研究者も研究開発コンテストを立ち上げつつある。しかし、研究開発コンテストが基礎・応用研究分野の研究活動に与える影響を検証した実証研究はほとんど存在しない。本研究は1997年に開始されて以来毎年開催されているロボット・サッカー・コンテストであるロボカップを対象に、研究者の研究パフォーマンスの検証を行った。その結果、コンテスト参加者は、短期的には研究パフォーマンスが低下する傾向があるものの、その後は研究パフォーマンスが高くなる傾向が確認された。
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