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2010 年度 実績報告書

インコの発声パタン変化の追跡による流行の形成・伝播プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22830131
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

関 義正  独立行政法人理化学研究所, 生物言語研究チーム, 研究員 (50575123)

キーワード模倣 / コミュニケーション / 発声学習
研究概要

セキセイインコは発声パタンを模倣することで知られる。また、これらの鳥たちはコミュニケーションに「コール」という発声パタンを使うが、集団を構成すると、互いにコールを模倣しながら収斂させていくことが知られている。本研究は複数のセキセイインコを防音箱の中で飼育し、集団を構成してから一定期間、各個体の全発声を録音することで、その収斂過程を明らかにすることを目的とする。
22年度は発声記録システムを構築してきた。現在までに防音実験箱および換気システムの作成、小型マイクロホンとビデオカメラの選定と設置、コンピュータへの4チャンネル同時音声入力システム構築などを行ってきた。また、現在、試験的に4羽のセキセイインコを実験箱の中に入れ、実際に音声を録音しながら、音声記録ソフトウェアの最適な設定パラメータを探っている。さらに実験の基礎的なデータとして、セキセイインコの発声行動を時刻、気温、気圧などとともに記録しその傾向を確認しているところである。加えて、発声パタンのスペクトログラムの類似性を評価するための基礎的なプログラムを終えている。
また、研究代表者が本研究に先だっておこなった、セキセイインコの発声模倣研究の結果を日本動物行動学会で発表し、それに基づいて本研究の研究計画を議論した。その場において、日本を代表する動物行動科学者たちとの議論により、その妥当性を確認することができた。23年度はこれらの成果に基づき、新たな個体を購入して本格的なデータの取得と解析、公表を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] セキセイインコの条件づけられた発声は社会的な要因に影響を受ける2010

    • 著者名/発表者名
      関義正, RJ Dooling
    • 学会等名
      日本動物行動学会第29回大会
    • 発表場所
      沖縄県那覇市
    • 年月日
      20101119-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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