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2010 年度 実績報告書

微小重力環境における試験質量の全自由度非接触制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22840048
研究機関国立天文台

研究代表者

阿久津 智忠  国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (40564274)

キーワード微小重力 / 重力波
研究概要

今年度は、自由落下(微小重力)試験装置に組み込むコンポーネントの各個開発を行った。
まずは、微小環境を模擬するために仮の試験質量を振り子につるした状態で、非接触センサ(静電容量型センサ)、非接触アクチュエータ(静電アクチュエータ)の動作検証を行った。また、それらとアナログ信号処理部やデジタル信号処理部との組み合わせ試験を行った。非接触センサやアクチュエータについては、1自由度の状態でほぼ設計どおりの性能がでることを確認した。
これ今後、多自由度化して行くためには、センサ、アクチュエータともに自由度の分離やゲインの調整が必要になるため、それらが可能になるよう、アナログおよびデジタルの信号処理部の開発を行った。とくに、アナログ回路について、センサやアクチュエータとのフロントエンド部分については(なお、センサとアクチュエータは同じ電極板を共有する構造となっている)、のべ長時間使用していると、回路のIC素子が暴走することがあることが分かった。これについては原因を調査中であり、今後回路の改修を行う予定である。デジタル回路部分については、はじめ、既存品を用いたので、開発すべき部分は回路上のFPGAにフィルターを組み込む部分だけであった。実際にこれを組み込み、先に開発したセンサ、アクチュエータ系と合わせて、1自由度分について制御ループを構成し、1自由度の組み合わせ動作が可能であることを確認した。また、今後の多自由度化にそなえて、入力・出力チャンネルを16chに増やしたものを開発した。
こうして、各コンポーネントの開発と、それに付随した問題の洗い出しを行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] DECIGO pathfinderの信号取得系の開発2010

    • 著者名/発表者名
      阿久津智忠
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      九州工科大学
    • 年月日
      2010-09-13

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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