イオン液体の凝集構造と集団的ダイナミクス

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22850002
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 物理化学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 藤井 健太 東京大学, 物性研究所, 特任研究員 (20432883)
• 研究期間 (年度): 2010
• キーワード: イオン液体 / 集団的ダイナミクス / X線非弾性散乱実験 / 中性子スピンエコー実験

研究概要

イオン液体中で構成カチオンおよびアニオンが集団化した"イオン集団"に焦点をあて、そのイオン集団の構造-ダイナミクス相関を明らかにすることを目的とした。X線・中性子による散乱実験を中心に、イオン液体のアルキル鎖長依存性について検討を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Structural Aspects of the LCST Phase Behavior of Poly(benzyl methacrylate) in Room-temperature Ionic Liquid (2011)
  • 著者名/発表者名: K.Fujii, T.Ueki, K.Niitsuma, T.Matsunaga, M.Watanabe, M.Shibayama
  • 雑誌名: Polymer 52 ページ: 1589
  • 査読あり
• [雑誌論文] Studies on the translational and rotational motions of ionic liquids composed of N-methyl-N-propyl-pyrrolidinium (P13) cation and bis(trifluoromethanesulfonyl)-amide and bis(fluorosulfonyl)amide anions and their binary systems including lithium salts (2010)
  • 著者名/発表者名: K.Hayamizu, S.Tsuzuki, S.Seki, K.Fujii, M.Suenaga, Y.Umebayashi
  • 雑誌名: J.Chem.Phys. 133 ページ: 194505
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dependence of the Conformational Isomerism in 1-N-Butyl-3-methylimidazolium Ionic Liquids on the Nature of the Halide Anion (2010)
  • 著者名/発表者名: Y.Umebayashi, H.Hamano, S.Tsuzuki, J.N.C.Lopes, A.A.H.Padua, Y.Kameda, S.Kohara, T.Yamaguchi, K.Fujii, S.Ishiguro
  • 雑誌名: J.Phys.Chem.B 114 ページ: 11715
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of Alkyl-chain Length on Mixing State of Imidazolium-based Ionic Liquid-Methanol Solutions (2010)
  • 著者名/発表者名: T.Shimomura, K.Fujii, T.Takamuku.
  • 雑誌名: Chem.Phys.Phys.Chem. 12 ページ: 12316
  • 査読あり
• [雑誌論文] Raman Spectroscopic Studies and ab initio Calculations on Conformational Isomerism of TFSA solvated to a Lithium Ion in Ionic Liquis : Effects of the Second Solvation Sphere of the Lithium Ion (2010)
  • 著者名/発表者名: Y.Umebayashi, S.Tsuzuki, K.Fujii, S.Mori, S.Seki, K.Hayamizu, S.Ishiguro.
  • 雑誌名: J.Phys.Chem.B 114 ページ: 6513
  • 査読あり
• [学会発表] FSAおよびTFSAからなるイオン液体中のリチウムイオン溶媒和とその温度依存性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤井健太,森脩人,関志朗,都築誠二,梅林泰宏
  • 学会等名: 電気化学会第78回大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] 高エネルギーX線回折実験とMDシミュレーションによるプロトン性N-アルキルイミダゾリウム系イオン液体のイオン間相互作用に関する研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 浜野洋志,藤井健太,亀田恭男,梅林泰宏
  • 学会等名: 電気化学会第78回大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] 高エネルギーX線回折実験およびMDシミュレーションによるイオン液体[C_nH_<2n+1>NH_3^+][NO_3^-](n=2,3,4)の液体構造に関する研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 宋雪旦,浜野洋志,神崎亮,藤井健太,亀田恭男,小原真司,梅林泰宏
  • 学会等名: 電気化学会第78回大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] 種々の陰イオンからなるプロトン性(N-メチルイミダゾリウム系)イオン液体の自己解離反応 (2011)
  • 著者名/発表者名: 土井寛之,宋雪旦,神崎亮,藤井健太,梅林泰宏
  • 学会等名: 電気化学会第78回大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] イオン液体中のナノ不均一構造とその温度依存性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤井健太,梅林泰宏,亀田恭男,石黒慎一
  • 学会等名: 第33回溶液化学シンポジウム
  • 発表場所: 京都大学(招待講演)
  • 年月日: 20101100
• [学会発表] 1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム ビス-(トリフルオロスルホニル)アミドイオン液体へのCO2の溶解 -溶媒和自由エネルギー計算と溶媒和構造- (2010)
  • 著者名/発表者名: 梅林泰宏,吉井未生,金久保光央,亀田恭男,藤井健太,竹内宗孝,狩野康,松林伸幸
  • 学会等名: 第33回溶液化学シンポジウム
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 20101100
• [学会発表] イオン液体[C_2mIm][FSA]中のリチウムイオン溶媒和の温度依存性と脱溶媒和エンタルピー (2010)
  • 著者名/発表者名: 森脩人,藤井健太,関志朗,都築誠二,梅林泰宏
  • 学会等名: 日本分析化学会第59年会
  • 発表場所: 東北大学
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] 高エネルギーX線回折実験とMDシミュレーションによる、プロトン性N-アルキルイミダゾリウム系イオン液体の液体構造研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 浜野洋志,藤井健太,亀田恭男,梅林泰宏
  • 学会等名: 日本分析化学会第59年会
  • 発表場所: 東北大学
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] 高エネルギーX線回折実験とMDシミュレーションによるイオン液体ナノ相分離構造の陽イオン骨格構造依存性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉井未生,藤井健太,亀田恭男,金久保光央,梅林泰宏
  • 学会等名: 日本分析化学会第59年会
  • 発表場所: 東北大学
  • 年月日: 20100900