赤外・ラマン分光法を用いた有機トランジスタ型メモリーの動作特性解析

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22850018
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 分析化学
• 研究機関: 早稲田大学
• 研究代表者: 酒井 平祐 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (30580401)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 有機トランジスタ / 有機メモリー / 有機絶縁体 / ラマン分光法 / 赤外分光法

研究概要

本研究では、顕微ラマン測定装置を用いることで、メモリー素子の駆動前後に微小領域での有機分子の配向の変化に関する知見を得ることを目指したが、配向の変化を示すような顕著な結果が得られなかった。そこで、より感度の高い赤外分光法を用いた評価に切り替えて実験を進めたところ、配向の変化を示唆するような結果が得られた。
また、研究の過程で得られた知見をもとにして、ナイロン11を有機トランジスタの絶縁層として適用したメモリー素子の駆動に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Organic Field-Effect Transistor-based Memory with Nylon 11 as Gate Dielectric (2012)
  • 著者名/発表者名: Heisuke Sakai, Hayato Isoda, and Yukio Furukawa
  • 雑誌名: Jpn. J. Appl. Phys 巻: Vol.51 ページ: 040210
  • 査読あり
• [雑誌論文] 絶縁層中のイオンによる分極を用いた有機電界効果トランジスタのドレイン電流変調 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井平祐、矢島覚、今野広大、松島敏則、村田英幸
  • 雑誌名: 応用物理学会有機分子・バイオエレクトロニクス分科会会誌 巻: Vol.22 ページ: 101
• [学会発表] Organic field-effect transistor-based memory with nylon 11 as gate dielectric (2012)
  • 著者名/発表者名: H. Sakai, H. Isoda, and Y. Furukawa
  • 学会等名: 2nd Jilin-Korea-Waseda Alliance Annual Symposium
  • 発表場所: Tokyo, Japan
  • 年月日: 2012-02-10
• [学会発表] ナイロンを絶縁層に用いた有機電界効果トランジスタ型メモリー (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井平祐、磯田隼人、古川行夫
  • 学会等名: 第72回応用物理学会学術講演会
  • 発表場所: 山形、山形大学
  • 年月日: 2011-08-30
• [学会発表] 絶縁層中のイオンによる分極を用いた有機電界効果トランジスタのドレイン電流変調 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井平祐、矢島覚、今野広大、松島敏則、村田英幸
  • 学会等名: 応用物理学会有機分子・バイオエレクトロニクス分科会研究会「有機分子・バイオエレクトロニクスの動向と展望
  • 発表場所: 兵庫、神戸大学
  • 年月日: 2011-06-24
• [学会発表] Modulating a drain current of organic field-effect transistors by polarization of gate dielectric (2010)
  • 著者名/発表者名: H. Sakai, Y. Furukawa, and H. Murata
  • 学会等名: The 2010 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies
  • 発表場所: Honolulu, USA
  • 年月日: 2010-12-19