マルチパス測定型水中音響多重通信に関する基礎研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22860010
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 船舶海洋工学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 海老原 格 筑波大学, システム情報系, 助教 (80581602)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 水中音響 / 情報通信工学

研究概要

マルチパスやドップラー効果の影響が顕著な環境である浅海域で安定した音響通信を実現するために,これまで主に理論やシミュレーションで評価されてきた直交信号分割多重(OSDM)の性能を実験により確認するとともに,ドップラーシフトに対する対策を検討した.OSDMにドップラーシフト補償法を適用し,通信性能をシミュレーションならびに水槽実験で確認した結果,マルチパスとドップラースプレッドの影響が顕著な環境下でも安定した水中音響通信が実現可能な見通しを得た.

研究成果

• [雑誌論文] Study of Doppler Shift Correction for Underwater Acoustic Communication using Orthogonal Signal Division Multiplexing (2011)
  • 著者名/発表者名: T. Ebihara, K. Mizutani
  • 雑誌名: Japanese Journal of Applied Physics 巻: Vol.50, No.7 ページ: 07HG06_1-07HG06_8
  • 査読あり
• [雑誌論文] マルチパス測定型水中音響多重通信とドップラーシフト補償-水中での安定したデータ伝送を目指して- (2011)
  • 著者名/発表者名: 海老原格, 水谷圭一
  • 雑誌名: 超音波テクノ 巻: Vol.23,No.6 ページ: 85-89
• [雑誌論文] Experimental study of Doppler effect for underwater acoustic communication using orthogonal signal division multiplexing
  • 著者名/発表者名: T. Ebihara, K. Mizutani
  • 雑誌名: Japanese Journal of Applied Physics
  • 査読あり
• [学会発表] ドップラーシフト環境における直交信号分割多重を用いる水中音響通信の実証実験 (2011)
  • 著者名/発表者名: 海老原格, 水谷圭一
  • 学会等名: 第32回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム
  • 発表場所: 京都大学(京都府)
  • 年月日: 2011-11-10
• [学会発表] Evaluation of Underwater Acoustic Communication with an Orthogonal Signal Division Multiplexing in Test-tank (2011)
  • 著者名/発表者名: T. Ebihara and K. Mizutani
  • 学会等名: Pacific Rim Underwater Acoustic Conference (PRUAC)
  • 発表場所: 済州(韓国)
  • 年月日: 2011-10-06
• [学会発表] 直交信号分割多重を用いる水中音響通信におけるドップラーシフト補償 (2010)
  • 著者名/発表者名: 海老原格,水谷圭一
  • 学会等名: 第31回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム
  • 発表場所: 明治大学(東京都)
  • 年月日: 2010-12-07
• [備考] (1)海老原格:マルチパス測定型水中音響多重通信システム,イノベーション・ジャパン2011-大学見本市,独立行政法人科学技術振興機構、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構主催,I-05,情報通信(2011)
• [備考] (2)海老原格:直交信号分割多重を用いた水中音響通信の造波水槽による実証実験,平成23年度筑波大学陸域環境研究センター年次研究報告会一般研究発表,ポスター番号12(2012)