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2011 年度 実績報告書

バイオマーカー分析に用いる脂質膜センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22860046
研究機関九州大学

研究代表者

田原 祐助  九州大学, システム情報科学研究院, 学術研究員 (80585927)

キーワード計測工学 / 脂質膜 / 分子認識 / ステロイドホルモン
研究概要

本研究は,ストレス疾患のバイオマーカーとして有望なコルチゾールやデヒドロエピアンドロステロン等の脂溶性ステロイドホルモンを即時分析可能な脂質膜センサの開発を目的としている.これらの生化学物質は血液中に含まれる.また,唾液にも含まれ血液含有量と相関が高い.従って,サンプル採取の観点から非侵襲測定が可能である.また,数種類のバイオマーカーを同時に分析する事は科学的エビデンスを裏付ける事となり,多くの生体情報を得る事が出来る.
脂質膜センサのマルチチャネル化を実現するために,プラスチック基板電極上(25mm×40mm)に直径4.5mmの脂質膜チャネルを4個,参照電極を1個設置した.プラスチック基板電極はプラスチック板にTi,Agをスパッタで堆積し,フォトリソグラフィーでパターニングを行った.チャンネル部は,銀塩化銀,固体電解質,脂質膜の順に積層させた構造とした.参照電極は,銀塩化銀,塩化カリウム含有固体電解質から構成した.試作したセンサチップは,安定した膜電位応答を示し,目標とするセンサ性能を満たした.また,脂質膜の直径は4.5mm程度であり,測定に必要なサンプル量の低減(数百μl程度)が十分に期待される結果となった.また,感度や選択性の向上を目指し,抗原抗体反応を利用して,表面プラズモン共鳴センサを用いてコルチゾールの検出を行った.自己組織化単分子膜とモノクローナル抗体及びコルチゾールの金チップへの固定化方法を検討した結果,コルチゾールを高感度に検出できた.以上の結果により,脂質膜に抗体を修飾させることで,更なる高感度検出が可能となる事が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 脂質高分子膜を用いたコルチゾール検出の検討2011

    • 著者名/発表者名
      切通哲郎, 田原祐助, 都甲潔
    • 学会等名
      平成23年度電気関係学会九州支部連合大会
    • 発表場所
      佐賀大学(佐賀)
    • 年月日
      2011-09-26
  • [学会発表] 感性ナノバイオセンサに関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      田原祐助
    • 学会等名
      心身ストレスに関する学術研究集会2011
    • 発表場所
      ホテル安比グランド本館(岩手)
    • 年月日
      2011-09-10

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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