・標本化方法についての検討と高速高分解能光A/D変換に適した光標本化器の設計 光ファイバ中での光信号の振舞を記述した非線形シュレーディンガー方程式を用いて理論検討と数値シミュレーションにより高分解能化に適した標本化方法や設計方法を確立する為、光ファイバの特性等と光入出力特性について解析を行った。これにより、光標本化器を設計する上で必要なパラメータの設定方法を検討する上で必要な、光ファイバや光源のパラメータに対する特性の変化が明らかとなった。そして、検討結果を基に、光標本化器の光入出力特性を明らかにするための測定系の構築を行った。今後は数値解析結果に基づいた原理確認実験をより詳細に行い、実際の信号に含まれる雑音に対する影響の評価を進める。そして、これらの成果を基に設計方法の確立を目指す。これらの成果については学会発表1件を行っている。 ・光標本化器と光量子化・符号化器の接続にむけた特性評価 光標本化器との接続時の特性を評価する上で必要となる光量子化・符号化器の動作特性について、解析を進め、光標本化後の光入力信号に対する量子化・符号化器の特性を明らかにした。また、これにより次年度の光標本化器接続時の特性評価試験に必要な基礎データを得る事ができ、評価を行うことが可能となった。 これらの成果については学術論文誌IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics)において、掲載確定済みである。
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