研究課題
研究活動スタート支援
核融合プラズマにおいて、高速イオンはプラズマ中に励起される揺動と相互作用して異常輸送あるいは第一壁へ損失する可能性がある。このため、高速イオンと揺動との相関を実験的に調べることが不可欠である。本研究では、高速イオンの速度分布および密度の空間分布を同時に測定できる高速イオン荷電交換分光法(FICXS)を用いて、これを高速化して揺動計測に対応させ、高速イオンによる揺動励起の物理機構の解明に寄与することを目的とする。まず、揺動と特に相互作用しやすい周回粒子に対応するため、トロイダル形状のプラズマを接線方向から観測する視野を整備し、観測結果から高速イオン速度分布および密度分布を評価する計算コードを構築した。計算コードでは計測ビーム分布、原子過程や偏光等の要素を現実に即して詳細に取り込む改良を行い、120keV/amu程度までの周回粒子の速度分布および密度分布が再現できた。これにより、不純物線による寄与が十分無視できる波長域において中性化した高速イオンからの荷電交換光の高速な観測に成功した。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)
Annual report of National Institute for Fusion Science
ページ: 138
http://www.nifs.ac.jp/report/annrep11/pdf/138.pdf。
ページ: 80
http://www.nifs.ac.jp/report/annrep11/pdf/080.pdf。
Proceeding of JSPS-CAS Core University Program Seminar on Production and Control of High Performance Plasmas with Advanced Plasma Heating and Diagnostic Systems
巻: Vol.84 ページ: 284-293
Review of Scientific Instruments
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DOI:10.1063/1.3502331。