OsSPS1遺伝子周辺の染色体をカサラス型染色体に置換した染色体断片置換系統[CSSL(SPS)]を開放系大気CO_2増加実験(FACE)圃場で栽培し、FACE効果およびCSSL効果による高SPS活性がバイオマス生産に及ぼす影響を評価した。その結果、幼苗期におけるCSSL(SPS)および高CO_2濃度条件下においてOsSPS1の遺伝子発現レベルが増加することを明らかにした。また、FACE区のCSSL(SPS)において収穫期の稈の乾物重が有意に増加した。高CO2環境下において稈のバイオマスを増加させるためには、OsSPS1の遺伝子発現レベルを増加させることが有効であることが示唆された。
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