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2011 年度 実績報告書

進行肝芽腫のDNAメチル化解析による予後予測分子マーカーの確立

研究課題

研究課題/領域番号 22890008
研究機関北海道大学

研究代表者

本多 昌平  北海道大学, 大学病院, 医員 (90588089)

キーワード肝芽腫 / DNAメチル化 / 予後予測因子
研究概要

本研究では、ジェネティック解析とエピジェネティック解析結果とを組み合わせて、進行肝芽腫におけるDNAメチル化異常の関与を明らかにし、肝芽腫の予後予測因子となる分子マーカーを確立することを目的とした。SNP array解析によって明らかにされた、肝芽腫で高頻度にみられるLOH(Loss of heterozygosity)の領域(4q,16q)に位置する遺伝子を中心に、cell line(HuH6,HepG2,Hep3Bなど)および臨床腫瘍検体を用いてDNAメチル化異常の有無を検索した。具体的には、4q最小共通欠失領域に位置するIRF2,CASP3,MLF1IP,SNX25,MTNR1A,FSHD、および16q最小共通欠失領域に位置するWWOX,CDH15,CMTM3、また3p21に位置し高メチル化が予後規定因子となることが分かっているRASSF1Aのプロモーター領域のメチル化を、MSP法を用いて解析した。MSP法の条件設定が確立されたIRF2,MTNR1AおよびCDH15では、一部cell lineにおいて高メチル化を示すバンドが検出されたが、臨床腫瘍検体においては高メチル化を認めなかった。つまり肝芽腫においてそれらの遺伝子がメチル化異常によって不活化されている可能性は低いと考えられ、予後予測因子として有用なマーカーにはなりえないと判断した。
現在その他の候補癌抑制遺伝子におけるメチル化解析を進行中であり、今後も肝芽腫の予後予測因子となる分子マーカーを確立することを目的とした本研究を継続していく考えである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肝芽腫の組織型に関連するDNAメチル化異常と予後予測マーカー確立の試み2012

    • 著者名/発表者名
      本多昌平
    • 学会等名
      日本小児肝癌スタディーグループ研究会2012
    • 発表場所
      慶應義塾大学(東京都)
    • 年月日
      2012-01-29

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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