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2010 年度 実績報告書

EBV関連胃癌におけるウイルス由来マイクロRNAの発現および機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22890037
研究機関東京大学

研究代表者

篠崎 綾  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60581824)

キーワードEBV / マイクロRNA / 胃癌
研究概要

EBV関連胃癌においてウイルス由来のマイクロRNAが癌の発生、進展にどのように関与しているかを解明するために、EBV関連胃癌におけるウイルス由来マイクロRNAの発現プロファイルを解析した。まず、対象とする手術検体を選定し、ホルマリン固定パラフィン包埋切片を用いて癌部、非癌部からRNAを抽出した。データベースから既知のEBV由来マイクロRNAの配列を入手し、特異的なプライマーを用いて定量的RT-PCRを行った。対象となるマイクロRNAは48種類存在するが、そのうち特異的プライマーが入手可能であったもの(約40種類)についてはほぼ定量が終了した。ウイルス由来マイクロRNAは癌部から抽出したサンプルに限って検出され、非癌部からは検出されず、癌特異的にEBVが存在することが示された。さらにEBV関連胃癌由来の細胞株であるSNUO719におけるウイルス由来マイクロRNAの発現も検討し、手術検体と同様の発現プロファイルを示すことが確認された。さらに、EBV関連腫瘍である上咽頭癌、びまん性大細胞型リンパ腫におけるウイルス由来マイクロRNAの発現プロファイルについての既報告と比較して、いくつかのマイクロRNAがEBV関連胃癌に特異的に発現が上昇あるいは低下していることが明らかになった。これにより、今後の研究においてEBVによる胃癌の発生、進展に関与するウイルス由来マイクロRNAの機能を解明する上で基礎となるデータが得られた。

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公開日: 2012-07-19  

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